アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

(ネタバレあり)

突然ですけど僕、『平成狸合戦ぽんぽこ』と『ペルソナ2 罪』が大好きなんですよね。両作品ともにストーリーが面白い、魑魅魍魎がたくさん出てくる、といった共通項のほか、「大敗を喫して話が終わる」という共通項もあることに最近気づきました。きっと予定調和ではない終わり方、今までの行動が徒労に過ぎなかったかもしれないという虚無的な結末、そうであったとしても、死んでないから生きていかざるをえないという終戦感が好きなのでしょう。

そこへ来て『インフィニティ・ウォー』ですよ。虚無が大好きな虚無ラーとしては、あの結末には痺れます。敵の大ボスを取り逃がし、仲間の半分は消滅、残されたメンバーも主要キャラ三人以外は比較的ポンコツ、もうどうしようもないよねこれ……あっ、でもサミュジャクがなんか小細工してたぞ! もしかしてキャプテン・マーベルを呼んだのか!? やったー、これで勝つる! ……いや、でももう遅いんじゃないのこれ……みんなサンシャインみたいなサラサラ粒子になっちゃったし……といった虚無感9:希望1という黄金比。果たして戦後復興の行方はどうなるのか。いやがおうにも続編『エンドゲーム』への期待が高まるというものです。

僕が本作を鑑賞したのは幸いにも『エンドゲーム』公開一ヶ月前でしたが、公開初日とかに本作を見たファンは続編が待ちきれなすぎて大変だったのでは、と拝察いたします。よく待てたな君たち。

本文は『エンドゲーム』も観たうえで書いているのですが、『エンドゲーム』が現時点のMCU映画最高峰であることは言を俟たないものの、戦闘シーンは本作のほうが比率多めで活躍するキャラも多く、従ってダレるパートもほとんどなく、その点は本作に軍配があがるかもしれません。