激殺!邪道拳

激殺!邪道拳

名画座のレイトショーで盛り上がる映画といえば『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』あたりが定番ですが、僕はこの『激殺!邪道拳』をレイトショー界の爆笑王に推薦します。

機械のスピードを身につけるという意味不明な理由のため低周波治療器を改造した電気ショックマシーンで意味不明なトレーニングをするサニー千葉。「あばばばば、おべべべべ」とかいって、SMのコスチュームみたいなマシンをまとい痙攣しているサニー千葉。体がボロボロとなり、麻薬をパクパク食べ続けなければならない体になってしまうサニー千葉。左腕上腕と左手首にヒモを張り、それを弓がわりにして矢を放つ麻薬捜査官。観た人全員が間違いなくずっこけるであろう脱力のどんでん返し、最後の最後まで笑わせてくれるラストシーンなどなど、などなど、おもしろポイントは山ほどあります。

じっさい僕はこの映画を『キル・ビルvol.1』上映記念のレイトショーかなんかで観たのですが、館内のボルテージが本体の『キル・ビル』を越えてしまうという異常事態でした。

冷静な心境で本作を観かえすとなかなかにしょうもない出来なのですが、今のところ本作のレビューをされている方はお一人、なおかつ5点満点なので、僕がこの愛すべき作品の平均点を下げるわけにはいかず、従って『東京物語』と同点の5点満点を付けざるを得ないのです。