納戸婆

納戸婆

納戸に住んでる婆の妖怪。そのまんまだぞ。

おもに西日本に出現する妖怪で、岡山県の納戸婆は「ホーッ!」という怪鳥音をあげながら納戸から勢いよく飛び出してくるのだそうです。昔の婆は元気だなあ。

テンションの高さが取りえの納戸婆ですが、そんな彼女も家人に庭箒でぶん殴られると縁の下へと逃げ込んでゆくのだそうです。婆だけではく、撃退する家人のほうもなかなかテンションが高いですね。妖怪をほうきで殴るって、どういうことなの。畑に猿が出たのでエアガンで追い払おう的なぞんざいな扱いに憐憫の情を禁じえません。

とはいえ、妖怪を物理的暴力でもって撃退するというのは押切蓮介の『でろでろ』や白石晃士の『コワすぎ!』などによって近年その有効性が認められつつある対抗手段なので、みんなも何らかの怪異に出くわしたら、とりあえず殴る蹴るの暴行をくわえてみよう!(責任は取りません)