大沢温泉を旅する(前編)

あくまで仮定の話として、僕の身にこんなことが起きたとしましょう。 ?「目覚めよ、ヒモロギよ」僕「……」?「目覚めるのだ……」僕「……いや眠いし……」?「……ヘイ、寝るんじゃない。起きるのだ。ヘイ、ユー」僕「あなたは……とん平?」神「左とん平ではない。神じゃ」僕「あっ、そうなんですね。ヘイ・ユーとか言うから、『とん平のヘイ・ユー・ブルース』みたいだなと思って」神「なんで左とん平がお前の枕元に立つんじ […]

家に帰るとコクワガタが必ず死んだフリをしています。

もう重陽の節句も過ぎたというのに、7月から飼い始めたカブトムシとコクワガタたちは今なお元気に生きており、けっこうびっくりしています。 僕が小学生だった頃も毎年カブトムシを飼育していましたが、毎年毎年わりとすぐ死んでました。夏休みが終わってもカブトムシが生きていることなんて皆無でした。いま飼っている虫たちが長生きなのは僕の飼育スキルが高まったわけではなく、さまざまな外的要因によって飼育しやすくなって […]

新石器時代を目指せ! の巻

僕は4歳のクルピラの子どもと、ヅォン・ドゥーが転生した2歳の子どもを撫育しているのですが、そういったUMAの子どもを撫育していない人と比べて日々の生活にどのような違いが生じうるものでしょうか。それはいろいろあるでしょうけど、今思いつくかぎりにおいて最も異なるであろうこと、それは虫採り業務の有無です。 彼ら幼体は本能にきわめて忠実に生きており、昼夜を問わず虫を欲するわけ。つまり虫を採りに行こうとせが […]

そして、帰ってきた…の巻

なお大山総裁とはその後も夢の中で楽しく語らい、「新型コロナウイルス(COVID-19)、もし戦わば」という大山カラテvsコロナの仮想対決シミュレーションについても口伝を授かりました。総裁ぐらいの達人になると菌だろうとウイルスだろうとステゴロで仕留めることができるとのこと。どうやって倒すのかというと、新型コロナウイルスをダッキングして体の下にもぐりこみ、すかさず金の玉をつかんで握りつぶせばよいのだそ […]

つらら女

アガルマトフィリア(人形偏愛) ズーフェリア(動物性愛) フォーミコフィリア(昆虫性愛) オフィディシズム(爬虫類性愛) アヴィソドミー(鳥獣性愛) ミクソスコピック・ズーフィリア(動物の性行為をのぞき見て興奮する) デンドロフィリア(樹木性愛) ヒエロフィリア(聖物性愛) スペクトロフィリア(霊体愛好。神や天使との妄想にふける) マシン・セックス(機械性愛。愛車のマフラーといたしたりする) サイ […]

トリプルクロスカウンターを越えろ! の巻

次男も一歳半になり、それなりにソリッドな固形物を手づかみで食べられるようになったので彼を椅子に座らせ、一家四人テーブルを囲んで夕餉を共にするようになりました。最初のころは良かった。あの頃はよかったよ。僕と妻は吉野家の牛丼、長男にはシェアした牛丼、歯が生え揃っていない次男は好物の納豆ごはん、みたいなかんじで、それぞれのライフステージに合わせたメニューをめいめい食べて、それはそれは平和で、よーしパパ明 […]

育児恐怖大劇場 呪いの市松人形

呪いの市松人形と次男(一歳半)には恐るべき共通点があって、それは髪の毛が伸びるということです。したがって僕は、彼の伸びた髪を定期的に切りそろえなければならぬのであった。 お風呂に入る直前に裸にむいて洗い場で散髪しようという算段でしたが、尋常ではない嫌がり方で暴れるのでどうしようもない。こんなときストップの黒魔法が使えれば……我々はふだんファイア、ファイラ、ファイガなどといったド派手な黒魔法にばかり […]

万座温泉を旅する(後編)

前回までのあらすじ テーブルマウンテンなみに遠い新館の内風呂「万天の湯」を目指す僕こと風来の僕は、ダンジョン内でアイコスを切らして動けなくなったゾウリ頭のNPC、アイコス中毒のペケジと出会ったのであった。テーブルマウンテン到達を目指し、風来人たちの挑戦はつづく……! とまあ、温泉紀行にあるまじきあらすじですが、実際のところペケジたちとは会話を交わすこともなく、道中さしたるドラマもないまま無事に「万 […]

万座温泉を旅する(前編)

この世のレジャーで最も至福のものはなにかと問うならば!(とうならばー!)、せっかくだから俺は「温泉ゲーム合宿」と答えるぜ。 それはつまりなにかというと、期待の新作ゲームが発売されて間もない時期に山奥の温泉に一人赴き、ひたすら温泉、ゲーム、温泉、ゲーム、温泉、ゲーム……と至福の行為を反復しながらだらだら過ごすという複合型レジャーのことです。だってさ、考えてもごらんよ。たとえばきみが家でゲームをしてい […]

今夜もBeat Hit!

長男が経時的成長を続けた結果ついに4歳児の称号を授かることが明らかとなり、我が家はお祝いムードにつつまれています。 いかにUMA(クルピラ)の生まれ変わりといえども、4歳児ともなればだいぶ聞き分けも良くなり、共同生活がずいぶんと楽になりました。トイレで用もたせるし、ひとりで手も洗えるし、食物を与えると勝手に食べ始めるし、いやはや大したものです。もう親の出る幕はないですな。 そこへいくと、こないだ1 […]

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