シネラマ島奇談

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ヤクザと憲法

やくざを扱った映画ですが暴力的なシーンはほとんどなく、怖いというなら組長の年不相応な若々しさが一番怖いです。悪魔的に若い。怖い、怖いよ……。 かの名作『ゾンビ』ではゾンビという不死の怪物の生態と、彼らに対抗しつつ終末社会をしたたかかに生き抜く人間を描くことによって「人間はゾンビより怖い」「人間ほど怖いものはない」ことを観客に強く印象づけたわけですが、本作は西成ヤクザの生態と、彼らがなすすべもなく四 […]

エクスクロス 魔境伝説

非常に面白いB級娯楽映画でした。僕はかつて深作健太監督をBENTA深作とかいって侮っていましたが(cf.『キルビル』のエンドクレジット)、こんなに上質なB級映画を作れる方とは知りませんでした。大変失礼しました。陳謝いたします。 上質B級映画を構成するのはたとえば、思わず失笑せざるを得ないような設定だったり、誰かに話さずにはいられなくなるようなシュールな画だったりと、それらはなかなか計算して作れるも […]

カメラを止めるな!

僕は逆噴射総一郎先生のファンなので、彼が良いというものにはなるべく触れてみるようにしているのだけど(『RUINER』も良いというので買った)、その逆噴射先生の中の人が絶賛していたので観てきました。 序盤はかったるくてどうしようかと思ったけど、中盤以降はすごくよかったです。 出色はラストシーン。ここで爆笑していた観客もいたけれど、僕は感動して泣きそうになってしまいまして、どちらがどうというわけではな […]

アックス・ジャイアント

バイオレンスジャックもビックリの超巨大斧を構えた巨人が山小屋を破壊したり斧技・マキ割りダイナミックで人間を真っ二つにしたりする映画です。斧好きにオススメ。 シーンによって巨人の大きさが違ったり、その巨人のサイズに合わせて斧や衣類のサイズも変わったりするという大豪院邪鬼システムを取り入れています。要するに整合性は二の次精神で頑張っており、この雑さは嫌いではありませんでした。 みうらじゅんといとうせい […]

ウホッホ探検隊

面白かったです。 田中邦衛がウホッウホッと奇怪な咳をしているので、邦衛が結核を発症、排菌して死ぬ話かな、邦衛はいつも周囲に迷惑かけてんなー、まったく邦衛は……と思って観ていたところ全然そんなことはなかったんだけど、邦衛は別件できっちり家族に迷惑かけてましたね。まったく。邦衛はまったく。

ミックス。

秦の始皇帝の命により、長生不老の霊薬を求め遥か東方へとやってきた徐福の子孫であるわれら一族。祖先の悲願成就のため今なお霊薬を探し求め続けているのですが、ガッキーの不老ぶりには一族一同大いに注目しているところです。蓬莱の地にやはり不老の霊薬は実在したんだ! ガッキーこそがそのエビデンスだ! というかガッキーはかわいいな! などと言い合いながら一族で楽しく鑑賞しました。 ガッキーかわいい以外の感想とし […]

ダイナマイトどんどん

『木更津キャッツアイ』の劇中劇に哀川翔主演の『やくざ球団』という映画がありましたが、本作はその元ネタと言ってよいのでしょうか。あまりに面白すぎて、朝また朝のダブル太陽で連続鑑賞しちゃいましたよ。 菅原文太、金子信雄、北大路欣也、田中邦衛といった『仁義なき戦い』シリーズでおなじみのキャストが『仁義なき戦い』と似たような性格、同様の凶暴性、より低い知能指数を兼ね備えたキャラクターとして転生し、なおかつ […]

殺しのドレス

・色情狂のおばさんから娼婦へと主人公が電撃交代 ・性病持ちなのにオフパコ狙いでメトロポリタン美術館を徘徊する豪快キャラクター、ウォーレン・ロックマンはその後ストーリーに全く絡まない。 ・凶行に及ぶ犯人はテキーラ娘に変装したジョセフ・ジョースターなみに客観的に自分を見れないスカタンな女装を披露。 ・地下鉄のチンピラが時空転移する などと、なにかと見どころの多い作品ですね。デ・パルマ万歳。

クリーピー 偽りの隣人

うちの隣には挨拶を返さない無愛想なおっさんが住んでいて、こちらの挨拶を無視して立ち去るこいつの背中に烈火太陽脚をかましてやりたい気持ちを必死で抑えていたのですが、この映画を観てその考えが変わりました。 香川照之演じるサイコパスおじさんの奇行に比べたら、挨拶を無視されるくらいかわいいもの、むしろ愛しいくらいです。今度会ったら菓子か餅でもくれてやろう。

北陸代理戦争

圧巻の面白さ。敵味方の関係性が『仁義なき戦い』以上に目まぐるしく変わるのと、それから美味しそうな北陸産の蟹がしょっちゅう出てくるので、画面からまったく目が離せない! ファーストフード感覚で一杯の蟹をパクつく松方弘樹がめちゃくちゃかっこ良いですね。蟹を食う姿がかっこいいって、他にいるこんな人!? あとはそう、この映画から北陸三県の気質を称する「越中強盗、加賀こじき、越前詐欺師」ということばを学んだの […]