日記風

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見えない友だち

オカルト育児大劇場 第ニ話「見えない友だち」 次男だけでなく、怪異は長男の周辺でも起こり始めていました。というのも、長男が家の中にいる「パンパン」という名の友だちのことをしきりに語るようになったのです。もちろんそのような者の出入りはあるはずもなく、僕は恐怖に打ち震えました。しかしそんなことなどお構いなしに、長男はその「友だち」のことを嬉々として語り続けるのでした。 「どれ長男、抱っこしてあげよう。 […]

育児とオカルト

「七つ前は神のうち」という言葉もあるように、一定年齢に達する前の子どもは異界・霊界・幽冥界といった人外の世に片足を突っ込んだ超自然的存在なのだといわれることがあります。翻って僕は四十だし、霊感もないし、異界との接点や怪奇体験といったものはないに等しかったのですが、現在わが家には3歳と0歳の子どもがいるせいなのか、彼らを介して怪奇な事象に遭遇する機会が増えました。 僕は育児だけではなくオカルトにも造 […]

蛇神ナーガの化身 伝説の角赤子は実在した!!

(前回から続く) 「うわーッ!」 有角大蛇ヅォン・ドゥーの調理法を調べるため自宅書斎へと足を踏み入れた僕は本棚奥地で購入後積読状態となっていた『UMA事件クロニクル』など手つかずの蔵書の数々を発見し、嬉しい悲鳴をあげたのでした。 時間を忘れて蔵書を読み耽っていると、背後で何やら物音がする。不審に思い振りかえると、先日ずりばいをマスターしたばかりの次男がそばに這い寄り、床に放置していたヅォン・ドゥー […]

怪奇! 呪われし輸入食材

話を整理しておくと、いま僕は浜辺で助けた報恩で好みの美女に変じたグロブスターの妻、妖精クルピラが転生・垂迹した緑色の長男ピラ助、そして頭頂から角が生えた次男ヅォン助の四人で生業の門付芸をほそぼそと続けながら帝都東京の片隅でつつましく暮らしているわけです。 で、そういえば次男ヅォン助の角の縁起をまだ詳しく述べていなかったように思うのですが、あらましはこうです。 化生の妻が珍しい獣肉を食べたいというの […]

門付! ぐるぐる港区

門付の旅より帰ってまいりました。 いつもは東北や裏日本を中心に漂泊する我ら世間師一家ですが、東北や裏日本の寒村はどこも貧しいため貰える祝儀も少なく、新型iPadとApple Pencilを買うためにはもっと実入りの良いところを回らなければ、ということで東京23区平均年収ランキング第一位の港区を重点的に漂泊してきました。 しかし港区はだめですね。港区には人情というものがない。門付をしようにも、タワー […]

狐狸と毒蟲

夏休みは宮城の実家に帰省していました。 実家はかつて2chで近隣に杉沢村があると噂されたことがあるようなモーストデンジャラス寒村なので、周辺には魑魅魍魎魔獣毒蟲の類がわりとフランクに跋扈しています。帰省中、どこかの2歳児が祖父の凡ミスにより行方不明になるもスーパーボランティアに発見されるというニュースをテレビでやっていましたが、それを観たここらの住民は 「ああ、こりゃ神隠しじゃのう」 「懐かしいの […]

君のクラスの一番うしろ

我が家にはアマゾンの精霊クルピラの子どもが住んでいるのですが、彼には将来よい仕事に就いて不自由のない暮らしをしてほしいもの。かくして彼を実地で鍛えあげるため、サブカルの総本山である中野ブロードウェイに連れていきました。 「あっ、あれはなに?」 「ははは、あれは超人墓場だよ。おもにキン肉マンのTシャツなどを売っているのだ」 「あっ、あれはなに?」 「ははは、あれはタコシェだよ。作家の中でも特に日陰者 […]

ピアノと管弦楽のための組曲「宿命」

漂泊の旅より帰ってまいりました。 日本全国津々浦々、様々なところを巡ってきました。深山の斜面にへばりつく寒村、鈍色の波濤に揉まれる裏日本の寒村、風雪に途絶され鳥すら往来しない北国の寒村など、寒村から寒村を巡る足掛け一年にわたる門付の旅でした。 門付と一口に言っても瞽女、万歳、祭文語り、神楽に獅子舞といろいろありますが、われわれの場合はまず妻がおとない先で三味線を引いて祝唄を歌い、それに合わせて僕が […]

2歳児意外に強い説

ギアナ高地奥地の巨大畸岩ペドラピンターダに潜む精霊クルピラの魂が輪廻転生のすえ我が息子ピラ助として生を受けたことは業界ではつとに有名ですが、そのピラ助も今月で満2歳となりまして、西はサンダーソン博士の奇現象調査協会、神智学協会、東方聖堂騎士団、東はSANKIワールドワイド(藤岡弘、隊長の事務所)から学研ムー編集部まで、古今東西の秘密結社から続々と祝電を頂戴しています。あっ、ムー編集長の三上チャン、 […]

藤岡権現のお告げ

(前回までのあらすじ) 息子のキャラ設定を行なっているはずなのに、息子がいっこうに出てこない。 「あなたはもしや、かつて『藤岡弘、探検隊』を率いて地球上のあらゆる謎に立ち向かった伝説の探検隊長、藤岡弘、さんではありませんかッ!?」 「そうだ」 「や、やはりそうでしたか」 「あくまでも仮説だけどな」 「あっ、はい」 「外へ出ちまったなあー」 「あっ、はい。ところで隊長……なぜこんな民間の巫術師ふぜい […]