ヅォン・ドゥー

1987年にその存在が初めて映像に捉えられたとされる有角の超巨大竜。人里離れたベトナム-ラオス国境地帯の山岳に潜み、現地の人間には「呪われた竜の使い」として忌避される存在であるという。 時はくだり2003年。その名も高き藤岡探検隊がこのUMAの探索を決行したその一部始終がドキュメンタリー番組として放映されたことにより、ヅォン・ドゥーの認知度は一躍高まった。 ヅォン・ドゥーの体長は10メートル超。外 […]

ナマズギツネ

岡山、広島、山口のあたりに現れる妖怪。 夜の小川でガボ、ガボという音がするので、大きな魚でもいるのかしらと不思議に思った通行人が川をのぞきこむと、そこより更に上流のほうでまたガボガボいう音がする。通行人は通行人なのだから字義のごとくそのままさっさと通行してゆけばいいものを、どうしても音の正体が気になるらしく、一時通行を中断して上流へと向かう。改めて耳を澄ますと、今度は更に上流のほうでガボガボ……こ […]

チェンジリング

失踪した愛息が無事発見されたものの、外見がなんか違うし、身長も縮んでるし、あげくの果てには割礼まで施されている。とりま別人、頭を冷やして只管打坐してみてもよく見りゃ別人、あらゆる可能性をふまえ沈思黙考したところでやっぱり別人、そもそもおちんちんの形が違うじゃないのよ! うちの子のおちんちんはこんなんじゃないのよ! うちの子のおちんちんを返してよ! と必死で警察に訴える母親。しかし警察も医者も母親の […]

スティング

フッカーとゴンドーフの年の差詐偽コンビは友人の仇をうつべく、こわもてマフィアのロネガンに一世一代のハッタリ詐偽をかまそうとするのだが……といったかんじのアカデミー賞受賞作。脚本・俳優・音楽すべてが素晴らしいという稀有な作品。復讐譚のくせして実に爽やかに終わる話の締め方も大好き。中盤の賭けポーカーのくだりは『ジョジョ』のダービー戦でもトレースされるほどの秀逸さ。ほんとうにもう、この映画はどこをとって […]

ガンマン大連合

メキシコ革命といえば、生き馬の目を抜きつ抜かれつの大変ハードな時代なのですが、そんな魔地メキシコで生き馬の目を規定量以上にくり抜き続ける本作の登場人物たちを紹介します。 まずはヨドラフ。この人はスウェーデンからはるばるやってきた武器商人で、メキシコに似合わない揃いスーツの伊達姿や「ペンギン」という愛称とは裏腹に、ひとたびガトリング砲を持てば全弾撃ちてし止まんという二面性を持った危険人物です。娼婦を […]

ヤクザと憲法

やくざを扱った映画ですが暴力的なシーンはほとんどなく、怖いというなら組長の年不相応な若々しさが一番怖いです。悪魔的に若い。怖い、怖いよ……。 かの名作『ゾンビ』ではゾンビという不死の怪物の生態と、彼らに対抗しつつ終末社会をしたたかかに生き抜く人間を描くことによって「人間はゾンビより怖い」「人間ほど怖いものはない」ことを観客に強く印象づけたわけですが、本作は西成ヤクザの生態と、彼らがなすすべもなく四 […]

豆狸

子犬サイズの大きさの化狸で、西国に多く現れたといわれます。 この妖怪の特殊能力は「変化」。スタンドでいうとイエローテンパランスみたいなもの。イエローテンパランスは実体化したスタンドを体にまとうことで様々なものに擬態を行うわけなんですが、豆狸の場合は自分のきんたまの袋を思いっきり引きのばして頭からかぶるという力技。きんたまぶくろをかぶって化けるっておまえ。ジャングルの王者ターちゃんやアホーガンでさえ […]

エクスクロス 魔境伝説

非常に面白いB級娯楽映画でした。僕はかつて深作健太監督をBENTA深作とかいって侮っていましたが(cf.『キルビル』のエンドクレジット)、こんなに上質なB級映画を作れる方とは知りませんでした。大変失礼しました。陳謝いたします。 上質B級映画を構成するのはたとえば、思わず失笑せざるを得ないような設定だったり、誰かに話さずにはいられなくなるようなシュールな画だったりと、それらはなかなか計算して作れるも […]

孕のジャン

横須賀に現れる元米兵のジゴロ。関係した女性を一発必中で孕ませ、結婚生活を夢みる妊婦をメリケンサックでぶっ飛ばしては出産費用を持ち逃げするという「関東ジゴロ四天王」の一角だぞ。やがて魁ジゴロ塾の塾生となり、「死豪露大四兇殺」ではその悪名を世に轟かせたんだ。必殺技は目にも止まらぬF・P・M・Fだぞ。 というような解説を、名前の語感からなんとなく想像した人もいるんじゃないかと思うけど、あのね、そんなわけ […]

カメラを止めるな!

僕は逆噴射総一郎先生のファンなので、彼が良いというものにはなるべく触れてみるようにしているのだけど(『RUINER』も良いというので買った)、その逆噴射先生の中の人が絶賛していたので観てきました。 序盤はかったるくてどうしようかと思ったけど、中盤以降はすごくよかったです。 出色はラストシーン。ここで爆笑していた観客もいたけれど、僕は感動して泣きそうになってしまいまして、どちらがどうというわけではな […]

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