仁義なき戦い

昭和21~31年に繰り広げられた広島(呉)やくざの抗争と分裂を描いた実録もの。監督は深作欣二。主演は菅原文太。僕の大好きな作品です。これはもう、本当に、頼むから、いっぺん騙された思うてためしに観てつかあさいや。もしつまらんかったら、わしの指詰めますよってに。この映画の面白さには、わしジギリかけとるんで。 わしの選ぶ好きなやくざBEST5 1位 広能昌三(菅原文太) 武力:★★★★ 知力:★★★ 仁 […]

キジムナー

ガジュマルなどの古木の精霊であり、沖縄を代表する赤毛の妖怪。水木しげる先生によるイッちゃってる目つきのキャラデザでもおなじみですね。あー、もう完全にキマっちゃってますよこれ。中島らもなみですよこれ。 主に子どもの姿をとり、髪が赤いだけでなく「体が赤い」「顔が赤い」「きんたまがでかい」などともいわれます。属性は火のエレメントで、旧暦8月10日に出る正体不明の怪火はキジムナー火と呼ばれています。 イッ […]

エクスタミネーター

ベトナム帰りの精肉工場社員が、戦友に全身麻痺の重症を負わせたチンピラに正義の鉄槌をくらわす! これですっかり調子に乗った精肉工場社員はNYのマスコミ各位に「私は社会の悪を糾す『処刑人』である!」などという赤面ものの中坊ライクな声明文を送りつけ、その後は私刑のオンパレード! 社長も私刑! 風俗店の親父も私刑! ゆきずりの犯罪者も私刑! あっちも私刑、こっちも私刑! といったかんじの廉価版『タクシード […]

トマコダヌキ

あるいはトマッコダヌキ。 岡山県美作地方に伝わる憑き物系クリーチャー。トマコ(トマッコ)とはイタチを表す方言なので、つまりタヌキとイタチの合成獣みたいな外見なのでしょう。全長15センチほどのクリーチャーで、群れをなして暮らすのだそうです。 『妖怪事典』(村上健司)によると、トマコダヌキを飼うのはたいてい主婦で 、上手に飼えば裕福になるが、飼育に失敗するとたちまち貧乏になるのだそう。主婦の小手先で家 […]

溝出

ある貧乏人が亡くなった時のこと。残された身内もとうぜん貧乏人なわけで、葬式をあげる金もないという貧困スパイラル。貧すれば鈍すとはよく言ったもの。せめて簡素な墓でも建ててやればよいものを、貧乏遺族たちは故人の死体をつづらにつめこんで無課金のフリースペース(道ばた)に投棄してしまいます。今も昔も、えてして貧乏人は無課金が無課金たるゆえを考えようとしない。いやはや、じつに浅はかなものです。 後日。打ち捨 […]

手長婆

あしながおじさんの対義語に相当する妖怪。あしながおじさんはニューヨークに棲息し、目をつけた少女とのパパ活に励む心優しい妖怪ですが、いっぽうの手長婆は千葉や青森といった地方の山中に棲み、水辺で遊ぶ子供を長い手で掴んで水中に引きずりこむというモーストデンジャラスな妖怪です。あしながおじさんと手長婆、どうして差がついたのか……慢心、環境の違い…… ところで、じつはシーフードに目がない手長婆。シーフードを […]

あわら温泉を旅する

といっても前回の四万温泉とは違い出張旅行なので、旅情はほとんどないのですが。 夕方には宿にチェックインしてゆるりと温泉につかるはずだったのですが、いろいろあって仕事を終えたのは20時近く。慌ててえちぜん鉄道に飛び乗り、予約していたあわら温泉の宿、青雲閣へと向かいます。 ところで、えちぜん鉄道ではいまだにきっぷ売り場も改札も対人なんですね。東京ではこれらの業務はマシンやメカやヒューマノイドがAuto […]

団地七つの大罪

まずはこの、壮大でかっこよすぎるあまり僕が全文筆録するに至った冒頭のナレーションを黙読していただきたい。 見たまえ諸君、この白亜のアパート群を。 この巨大なすばらしき類型の美しさを。 これこそ現代の城だ。 われわれホワイトカラー族が、いや、日本人の大半を占めるミドルクラス3000万の人間が憧れ、夢に見る現代の城だ。 この砦の一角に入城を許されるのは、厳重な資格審査を経たうえに、わらの山から一本の針 […]

茨木童子

さまざまな伝承や説話、謡曲、歌舞伎などに顔を出す有名鬼。 摂津国の百姓カップルの間に子どもが生まれたのだけれど、この子どもは生まれた時点で既に歯と髪が生えそろっているという、いわゆる鬼子でした。この鬼子が恐ろしい形相でお母さんを睨んだため、恐怖のあまり母親即死。範馬勇次郎みたいなやつだ。残された父親もショックで育児を放棄し、茨木村付近に赤子を遺棄してしまいます。 その後、童子は心やさしい床屋に拾わ […]

コードギアス 復活のルルーシュ

きれいに完結している作品なので、放映終了の翌年ぐらいに本作が公開されていたら「おいおい蛇足じゃないの……」「『ロッキー5』かよ……」とネガティブな印象を抱いていたかもしれないけれど、もう十年も経っているので蛇足かどうかや整合性などはもはやどうでもよく、娯楽性の高い新作を観ることができて単純に楽しかったです。 ネタバレにならない範囲の感想としては、僕の好きな奇跡の藤堂が幸せそうで良かった。

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